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らき☆すた。


かがみとこなた。とあるピンナップ画像から。

+ + + + + + + + + +
こなたの部屋は漫画やゲームソフト、フィギュアと言った雑多なもので埋め尽くされている。かがみがこなたの部屋を訪れるときは、大抵その中から適当に漫画を借りて読むことが多い。
その日も、こなたが飲み物を取りに行くついでに洗濯物を片付けるというので、それを待つ間こなたの漫画を拝借しようとしたかがみだったが、その眼に、漫画とは違う少し気になる本が映った。


「恋愛萌×2占い……?」
恋愛、占いという言葉と、こなたのイメージが繋がらずに、思わず手にとって見る。なるほど、萌×2という言葉の通り、表紙にはいかにもそれっぽい女の子が描かれていた。
ぱらぱらとめくってみると、中身はどうやら星座や血液型と言ったオーソドックスなものと、「タイプ別萌えキャラ占い」と言ったよくわからないものが両方あるようで、とりあえずオーソドックスなほうを見てみることにした。
最初のページを開くとマトリクスがあり、どうやら縦が星座、横が血液型という風になっているようだった。それぞれが交わるところに丸や星のように記号がついている。
「えーっと、私は蟹座のB型だから……」
指で表をなぞりながら確認すると、そこには星マークが描かれていた。ここからどうするのかと一瞬悩んだが、次のページをちらりと見てみると、どうやら相手のマークと自分のマークで相性を見るらしいということがわかった。
相手。特にいないな、と思い、仕方なく閉じようとするかがみの頭にふと一人の人物が浮かび上がる。
いやいや、なんでアイツとの相性を私が……。
心の中で頭を横にふりながら、しかし手は再び本を開いていた。
「……まあ、試しにね、試しに」
誰にとも無く言い訳をして、かがみはまた表を見る。確か……ふたご座のA型、だったはずだ。
先ほどと同じように指でなぞっていくと、丸のマークが描かれていた。
「星と丸は……40ページね」
ぱらぱらとめくってそのページを見てみる。やはりタイトル通りのそれっぽい絵と一緒に、95点という数字がそこにでかでかと書かれていた。
思いのほか高い数字に、少し胸が高鳴った。
「なになに……『星タイプの人は丸タイプの人に振り回されながらも、そのやりとりがとても楽しいものと感じているはず』……予想以上に当たってるわね」
黙々と読み進めていくと、まるで自分と相手とのやりとりがそこに書かれているような気さえしてくるほど、占いは的確だった。これは、占いに対する認識を少し改めなければいけないかもしれない。
文章は後半に差し掛かり、「お互いに退屈しない組み合わせ。長く続くお似合いのカップル」と言ったものを見るたびに、かがみの表情が少し赤くなる。
「ただし、お互いに素直になれない部分があるので時には喧嘩することも。素直になることも大事だよ」、という文章に目が留まる。占いと言うより一般論に近いような気がしたけれど、これは肝に銘じておかなければいけないかもしれない……とかがみが一人思っていると。


「お待たせかがみんー」
その瞬間に掛かった声に、意味も無くどきりと肩が震えた。
「ん? どったの?」
こなたはそれに不思議そうな表情を浮かべて、飲み物をテーブルに置いて近づいてくる。いや別に悪いことをしていたわけじゃないんだから落ち着け私と、かがみ跳ね上がった心拍数を抑えるのに必死になっているうちに、こなたはその手元を盗み見た。
そして、むふーっと口元を緩ませる。
「なになにかがみん、気になる人でもいるの?」
「べ、別にそんなんじゃないわよ! ちょっとどんなのかなって見てただけで……」
かがみは開いていたページをすぐに閉じて、まるで関係ないというように他のページをぱらぱらとめくり始めた。こなたは相変わらずニヤニヤと笑みを浮かべながらその横に座り、、かがみの頬をぷにぷにとつついてきた。
「ホントかなぁ? ほらほら、正直に話してみなさい」
「う、うるさいわね……大体、そんなこと言うならなんでこなたはこんな本持ってるのよ」
「私? 私はただ、その絵師が好きだから買ってみただけだよ?」
あっさりと言うこなたに、かがみはまた言葉に詰まった。しかしそれと同時に、安堵感のようなものを覚えている自分に少し戸惑う。
そんなかがみを尻目に、こなたはにやけた表情のまま、かがみに体重を預けてさらに本を覗き込んだ。
「ねえねえ、せっかくだから私とかがみの相性でも調べてみようよ」
「やめんか! 離れろ近い!」


結局、その占いの本が二人の間で話題に上がったのはそれっきりだったので。
自分が開くよりも先に、既に40ページには綺麗な折り目がついていたことに、かがみは気付かなかった。

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