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らき☆すた。


かがみとこなた。短め。

+ + + + + + + + + +
昼休み。
いつものようにかがみがこなたたちのクラスに顔を出し、いつものメンバーで昼食を済ませ、取り留めの無い世間話に花を咲かせているそのとき。
こなたが、そのネコのような口をもごもごと動かしながら、なにやら気にしていることにかがみは気付いた。
「こなた、どうかした?」
「んー、なんか唇が乾燥しちゃって……」
そう言って、こなたはぺロリと小さな舌で唇を舐める。
その仕草はかがみの中に疼くものを感じさせたが、流石に学校ということで、わざとらしい小さな咳払いをしてその感情を押しとどめた。学校じゃなかったらどうするかって? それはかがみにしかわからない。
「あー、唇が乾燥するっていやだよねー、なんか気になっちゃうし」
「酷いと傷になってしまいますしね」
つかさとみゆきが、こなたに同情するような声を上げた。それを横目に、かがみはポケットの中を漁る。
「リップクリームくらい持っときなさいよね……あ、あった。はい」
奥のほうにもぐりこんでいたそれを取り出し、かがみはこなたに差し出した。小さな筒状の、薬用リップクリームだった。
「おー、ありがとーかがみん」
こなたはそれを受け取り、ふたを開ける……が、そこで何故か、じっとその先を見つめて固まってしまった。
かがみと、つかさとみゆきも、そんなこなたを不思議そうに見つめる。
「……間接キス」
そしてこなたが唐突にボソッと呟くと、かがみの顔が爆発でもするんじゃないかという勢いで赤く染まった。
「な、なななに言ってんのよあんたは!」
「いやー、だってホントのことじゃん? かがみ使ってるんでしょこれ」
「い、イヤなら使わなくてもいいわよ!」
「そんなまさか。むしろ喜んで使わせてもらいたいんだけど」
「喜んでとか言うな……だけど、何よ」
「どうせなら、かがみんから直接がいいなー、なんて」
そう言いながら、こなたは上目遣いでかがみを見つめた。


直接、というのは、果たしてどういう意味だろうかと、そんなこなたを見ながらかがみは考える。
頭の中に浮かんだのは、自分の唇につけたそれを、こなたに分け与えるというイメージ。いやいやまさかそんな。そりゃそんなこと出来るならむしろいただきますって感じでやらせてもらいたいのが本当のところだけれどだってここは学校だししかも昼休みでつかさもみゆきも他の生徒もいるしそもそもこなたの言葉がそんな嬉しい言葉だという確信も……あーでもこなたかわいいなぁちくしょー上目遣いって反則よねだってかわいすぎるもの。


かがみの思考がトリップを起こしかけているとは露知らず、こなたは(恐らく乾燥した唇が気になって無意識に)また唇を舐めた。
それがトリガーだった。
「……つかさ、みゆき、ちょっとこなた借りてくわね」
かがみは椅子から立ち上がると、きょとんとしているつかさとみゆきと、それからこなたも軽やかに無視して、こなたの腕を掴んだ。
「え? あの、かがみ? 冗談だよ冗談。怒ったんなら謝るよ?」
「怒ってないわよ。いいから黙ってなさい。舌かむわよ」
かがみはこなたを椅子から無理やり立ち上がらせると、さっとその体を横抱きに持ち上げた。いわゆるお姫様抱っこの状態で。こなたの小さな体は、十五センチ以上の身長差があるかがみに比較的らくらくと持ち上げられてしまった。
「それじゃつかさ、みゆき、あとよろしく」
展開についていけないつかさとみゆきは、ただ頷くことしか出来なかった。
「ちょ、かがみー!? もうすぐ午後の授業始まるから!! ていうか恥ずかしいから降ろしてー! かがみってばー……」
こなたの叫び声は、教室の扉を出てしばらくすると聞こえなくなった。教室に残されたつかさとみゆき、そして何事かと視線を向けていたクラスメイトたちは、ただ呆然とそれを見送ることしか出来なかった。
「……次の授業、なんだったっけ」
「世界史だったと思いますが……」
「……こなちゃんとお姉ちゃん、帰ってくるかな」
「さあ……」


真っ赤な顔をしたこなたと、実に満足げなかがみが帰ってきたのは、結局五時間目の授業が終わってからだったのだが。
その間に何があったかは、二人しか知らない。

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